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Tさんの言葉から

November 2, 2017

 

 始めまして、介護員をしている鈴木湧也(すずきゆうや)です。今回は、仕事をして、思ったことをブログにしたいと思います。

 

私のユニットにTさんという利用者さんがいます。ある夜のTさんの言葉が私の胸にささったのです。ある日の夜間、Tさんが『助けてけろ、助けてけろ』と叫んでいたのです。夜に独り言を話すことが多いTさんですが、部屋に行って話を聞くことにしました。『夢を見た』という事です。「どんな夢ですか?」と尋ねると『おっかなくて』と。私は、もう一度「どんな夢を見たんですか?」と聞いてみました。『体動がなぐなってよ、こごがら追い出される夢見たんだず。今も足立だなくて、ままも一人で食わんね、トイレさも行がんねぐなってよ、皆さ迷惑かけでるんだけど、もっと動かねぐなって娘さも皆さも、もっと迷惑かがる』(訳しますと・・・『体が動かなくなってここから追い出される夢を見た。今も足が立たないし、ご飯も一人で食べられない、トイレにも行けなくなって皆に迷惑かけているけど、もっと体が動かなくなって娘にも皆にももっと迷惑をかけてしまう』)

「Tさんは、ご飯だって食べられますし、トイレにも行って立てるから大丈夫ですよ」と励ますと『んだが』とほっとした表情をされていました。

 

私は、正直そんなふうにしか励ませない自分や、利用者さんに『迷惑をかけている』と思わせてしまっているということが悔しくて、ふがいなさでいっぱいでした。この言葉からTさんのように不安を抱えている利用者さんの気持ちを、少しでも和らげることが出来る介護員になりたいと思いました。

 

翌朝、Tさんをトイレにお連れして「Tさんはトイレでも立てるし、ご飯もひとりで食べられるし、大丈夫だよ」と声をかけました。するとTさんから『まだ大丈夫か』との言葉。ちゃんと立つことが出来たTさんに「ほらTさん、立てましたよ」と私。『んだな。まだ大丈夫だな』と話されたTさんの顔はどことなく誇らしげに見えたのでした。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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